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    「あら!いらつしやいませ。ようこそ。――ほんとうに、よくまあ!」

    あの坊主は前からあんな頭をしていたのかしらん。――さう云へば、子供の時分いつしよに遊んでいるとき見たやうに思つた。――練吉はそんなことを考へていた。

    彼は眩しさうに眼をしかめた。それから、酔つて居なくても同じやうにふらりとした足つきで河の方へつゞく露地の間へ入らうとした。そのとき、何を思つたか足をとめて、路上に突立つたまゝ上手の方を眺めた。

    「おれはまだ一本立ちの医者といふわけにはいかない」

    「ジョン、そら!ウシ!」

    「さうだ。大したことはない」

    「あんたは鮒をたべなさるかね」

    読経どきやうはまだ始まらなかつた。

    「何だらう?」

    「さあ、一つ拝見しませう」

    「痛むか?」

    第四章

    「やあ、来てますね」

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