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「さうだ」
と訊くと、遊び友達と河へ行つたといふ返事であつた。
「さあ、くはしいことは判りませんね」
小谷はしばらく放つていた糸を手許にひきよせて、水の中の鮎を眺めながら云つた。
「まあ、葉書でざつと町内に出しときましたがね」
「いやあ、全く」
入るなり、
「いや、もう御免蒙つて脱いで行かう」
「いや、これから往診に行くところだ」
「うん」
房一は白シャツを着た小柄な大工と並んで立ちながら、玄関を眺めて云つた。
と、練吉が引つたくるやうにとつてしまつた。
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